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キャリアコンサルタント養成講座を辞めたい…迷ったときの判断基準は?

キャリアコンサルタント養成講座を辞めたい…迷ったときの判断基準は?

更新日: 2025/11/28

はじめに

キャリアコンサルタント養成講座に通っている受講生の中には、スクールを辞めるかどうか迷っている方もいるかもしれません。

今回は、養成講座を途中で辞めるメリット・デメリット、辞めるかどうかの判断基準などをご紹介します。悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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養成講座を辞めた場合のメリット

自分に合った道を再選択できる

養成講座を辞めることは、新たな進路を再選択できるチャンスです。「キャリアコンサルタントではなく他の職業に就きたい」という方も「今のスクールは合っていないから別の場所で勉強したい」という方も、途中退会の決断が早ければ早いほど、次の行動へのスタートダッシュが早く切れます。

「自分に合わない」と感じながら勉強を続けても、成果が出にくかったりモチベーションが保てなかったりするものです。無理をして続けても将来への満足度が低くなってしまうため、次の進路を考えた上で養成講座を辞めることは再スタートを切る上で大切です。

時間やエネルギーを他のことに使える

養成講座を辞めるかどうか悩むだけでも、時間や精神的エネルギーを消耗してしまいます。勉強するための集中力や意欲もそがれてしまうため、かえって心身の負担が増してしまう恐れがあります。

思い切って養成講座を辞めることで、悩んでいた時間やエネルギーを趣味や仕事、他の学習などの活動に使うことができます。「悩んでしまって何も手がつかない」という場合は、養成講座を辞めることで他の進路にも目を向けられるようになるかもしれません。

養成講座を辞めた場合のデメリット

受講料は戻らないこともある

養成機関の規定や途中退会の理由によっては、受講料の返金が難しい場合もあります。養成機関の学費は決して安くはないため、金銭的な負担はデメリットになると言えます。

途中で養成講座を辞める場合、返金の可否や手続きの方法について契約書や規定を確認することが重要です。トラブルを防ぐためにも養成機関の事務局などに問い合わせて、慎重に検討しましょう。

受験資格が満たせない

他の受験資格に該当しない場合、キャリアコンサルタント試験の受験資格の1つ「厚生労働大臣認定の養成講習を修了」が手に入りません

国家試験を受験したい方は、スクールを辞める前に今後のプランについて考えておきましょう。他のスクールに入り直す場合も、他の受験資格を目指す場合も、すぐに受験資格を満たせるわけではありません。

国家試験を受けられるタイミングが後ろ倒しになる可能性があるため、キャリアの計画に影響が出ることも考慮しましょう。

辞めた後の選択肢は?

他の養成機関に入り直す

受験資格の「厚生労働大臣認定の養成講習を修了」を目指す場合は、他の養成機関に入り直す必要があります。現在通っている養成機関を辞めたい理由を参考に、次のスクールを検討しましょう。

例えば、ライフスタイルの変化から通学するのが難しい場合、オンラインクラスがある講座を受講する、といったように自分に合ったスクール選びが大切です。

まずは辞めたい理由を整理するとともに、自分に合いそうなスクールをいくつかピックアップして比較してみましょう。養成機関ごとに特色がありますが、重視したいポイントは人によって異なります。複数のスクールを見比べて、納得して受講できる講座を選びましょう。

受験資格の他の条件を目指す

難易度は高くなるものの、養成講座を受講する以外にもキャリアコンサルタント試験の受験資格を得る方法はあります。

キャリアコンサルタント試験を受けるための条件は、次のいずれかに該当することです。

  • 1.厚生労働大臣認定の養成講習を修了した方。
  • 2.労働者の職業の選択、職業生活設計、職業能力開発および向上のいずれかに関する実務経験が3年以上ある方。
  • 3.技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した方。

2番目の要件には、3年以上の実務経験について書かれています。実は仕事をする上でキャリアコンサルタントの資格は必須ではありません。ただし、「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格が必要です。

時間はかかるものの、3年以上の実務経験を積んでから国家試験を受験するというのも1つの手です。

3番目の要件には、キャリアコンサルティング技能検定について書かれています。こちらの資格の2級を受験するには次のいずれかの条件を満たす必要があります。

●5年以上の実務経験。
●4年以上の実務経験、かつ大学で必要な科目を修得して卒業する。
●4年以上の実務経験、かつキャリアコンサルタント試験の受験要件を満たすものとして厚生労働大臣が認定する講習等を修了する。
●3年以上の実務経験、かつ大学院で必要な科目を修得して修了する。
●3年以上の実務経験、かつキャリアコンサルタント試験に合格またはキャリアコンサルタントであること。

キャリアコンサルタント試験の受験資格は複数あるとはいえ、「3年以上の実務経験」「技能検定の合格」は養成講座を修了することよりもさらに時間がかかる条件であるため、難易度は高くなります。

他の仕事に目を向ける

キャリアコンサルタント以外の仕事についても目を向けてみましょう。キャリア支援に似た別の道として次のようなものがあります。

  • 産業カウンセラーになる

仕事や職場でのストレスや心の問題をカウンセリングしたり、職業生涯における生き方を再設計したりと、働く人を支援する仕事です。日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格「産業カウンセラー」があります。

  • 人材業界の会社で働く

求職者と企業を結ぶ仕事で、人材派遣や人材紹介などの分野があります。

「働く人のサポートをしたい」「キャリア支援に携わりたい」という方は、キャリアコンサルタント以外にも興味がある職業があるかどうか調べてみることをおすすめします。

養成講座を辞める判断基準

現在通っている養成講座を辞めたい理由はさまざまだと思います。「こんな理由で辞めていいのかな?」と悩んでいる方に向けて、判断基準のヒントをご紹介します。

根本的な理由か?

養成講座を辞めたい理由が、キャリア選択や日常生活に関わる根本的な理由な場合は、無理に講座を続けてもメリットがあまりないと言えます。

例えば、次のような理由は他の選択肢を探すことも大切です。

  • キャリアコンサルタントという職業への関心がなくなった。

⇒そもそも資格を取得する必要があるのか考えてみましょう。特に、勉強のモチベーションが下がっている場合は、養成講座に通う時間を他のことに使うほうが賢明です。

  • 自分の価値観と講座の内容が合わない。

⇒キャリアコンサルタントという職業自体が自分と合わない場合は、他の進路にも目を向けてみましょう。自分の価値観に合ったものや、やりたいことが見つかるかもしれません。

  • 資格を取得した後の働き方がイメージできない。

⇒「資格で学んだことを今の人事の仕事に役立てよう」「〇年後に転職したいからその時の資格を活用したい」「副業としてキャリアコンサルタントの仕事に挑戦したい」など、将来どのように働きたいのか計画を立ててみましょう。本当に資格が必要かどうか判断がつきやすくなります。

  • 今後のキャリアに迷いがある。

⇒自分がやりたい仕事は何なのか自己分析をしたり、職種研究をしたりしてキャリアについて考える時間を持つと将来像がクリアになります。

  • 体調不良

⇒心や体に不調を抱えたままでは、勉強だけでなく日常生活にも影響が出てしまいます。まずは療養して体調を整えることが先決です。養成機関や状況によっては休学が可能な場合もあるため、事務局などで確認してみることをおすすめします。

一時的な理由か?

一時的な問題が原因の場合は、途中で辞めてしまうと後から後悔する可能性があります。

例えば、次のような理由は、続けた場合のメリット・デメリット、辞めた場合のメリット・デメリットを比較して慎重に判断しましょう。

  • 忙しくて勉強の時間が取れない。
  • 試験や課題が上手くいかずプレッシャーを感じる。
  • 講師やクラスの雰囲気に馴染めない。
  • 周囲のペースについていけなくて不安。

今の状態を見極めることが大切

一時的な悩みは時間とともに状況が変わり、解決するものもあります。養成機関を辞めたいと考える理由は、「今後状況が変わる可能性があるか」「辞める以外の解決策はあるか」「受講期間が終わるまで割り切れるものか」といった点にも注目してみてください。最善の判断ができるよう、今の状態をしっかりと見極めましょう。

迷ったときには?

情報を整理しよう

まずは今の状況について整理しましょう。

  • そもそも資格取得の目的は?
  • 養成機関を辞めたい理由は?
  • 辞める以外の解決方法はある?
  • 養成機関を続けた場合のメリット・デメリット
  • 養成機関を辞めた場合のメリット・デメリット
  • 他に通えそうなスクールはある?

不安なことを書き出したり、分からないことを調べたりするだけでも、心の負担は軽減されます。頭の中の情報を一度整理してみましょう。

他の人に相談しよう

整理した情報をもとに、他の人の意見を聞いてみましょう。講師やスクールのサポーター、友人、家族など信頼できる方に話したりアドバイスをもらったりすることで、今後の方針が立てやすくなります。

初心を思い出そう

「もう少し続けてみようかな、でも難しいな」と悩んでいる方は、初心を思い出してみてください。どうしてキャリアコンサルタントを目指すのか、勉強を始めた頃のことを思い出してみると、モチベーションアップにつながるかもしれません。

辞めると決めた場合は?

「もう辞めたい!」と勢いで決断すると、後で後悔してしまう恐れがあります。しかし、しっかり検討した上で退会を決めたのならば、自身にとって必要な一歩です。

ただし、養成講座を辞めると決断した場合は、解約手続きを行う必要があります。受講費用の返金可否や具体的な解約の手順など、養成機関の事務局などに問い合わせて確認しましょう。トラブルを防ぐためにも契約内容の確認と解約手続きは忘れずに行うようにしてください。

尚、退会後のことはあらかじめ決めておくと次の行動にスムーズに移れます。養成講座を辞めるかどうか考える際には、「辞めた後に何をするのか」も含めて、冷静に検討しましょう。

まとめ

「キャリアコンサルタントの養成講座を辞めたい!」と思ったときは、一度冷静に辞めたい理由を整理してみましょう。辞めた場合のメリット・デメリットを考慮した上で決断したことなら、自分にとって良い選択になるはずです。ぜひ今回の記事を参考に、状況を整理してみてください。

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