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働きながらキャリアコンサルタントを目指す!資格取得のコツと講座選びのポイント

働きながらキャリアコンサルタントを目指す!資格取得のコツと講座選びのポイント

更新日: 2025/12/23

はじめに

キャリア支援のプロとして注目されている「キャリアコンサルタント」。国家資格として制度化されて以来、企業や教育現場、ハローワークなど幅広い分野でニーズが高まっています。

「仕事を続けながらキャリアコンサルタントの資格を取りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、働きながらでも無理なくキャリアコンサルタントを目指せる理由、資格取得の方法、キャリアコンサルタント養成講座の選び方、学習のコツや支援制度などを詳しく解説しています。

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キャリアコンサルタント養成講座は働きながらでも通える?

結論から言うと、キャリアコンサルタント養成講座は働きながらでも通えます

実際キャリアコンサルタント養成講座の多くが「仕事と両立できる設計」となっており、夜間や土日、オンラインに対応しています。比較的、学習時間を柔軟に確保しやすい環境が整っているといえるでしょう。

また、学びの内容は実務に直結するため、現場経験がある社会人にとっては理解が早く、即戦力として活かしやすいという利点もあります。さらに、一定の実務経験があれば、キャリアコンサルタント養成講座を受けずに試験を受ける道も用意されています。

参考として、第28回キャリアコンサルタント試験(令和7年3月実施)の受験者の平均年齢は45.3歳であり、30代・40代の働き盛りの年代が受験者数の過半数を占めています

(参考元:厚生労働省『第28回キャリアコンサルタント試験結果の概要』より)

キャリアコンサルタントを取得する方法

ここでは、キャリアコンサルタントを取得する具体的な方法について紹介します。

受験資格

キャリアコンサルタント試験を受験するには、厚生労働大臣が認定する講習の課程の修了、または同等の知識・技能を有することが必要です。

具体的な受験資格は以下の通りです。

・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
(引用元:厚生労働省『キャリアコンサルタントになりたい方へ』

キャリア支援の実務経験には、相談支援のほか、人事・採用・教育・就労支援などが含まれます。社会人としてすでに現場で人のキャリア支援に関わってきた方は、キャリアコンサルタント養成講座を受けずに直接試験に挑戦することも可能です。

ただし、試験の範囲は広く、理論や倫理、法律知識も求められるため、キャリアコンサルタント養成講座を通じた学習で体系的に知識を身につけておくメリットは大きいです。

資格を取得する方法

キャリアコンサルタントになるためには、国家試験に合格する必要があります。

試験内容は「学科試験」と「実技試験」に分かれており、実技試験はさらに「論述試験」「面接試験」の2つに分かれています。

学科試験は、4択のマークシート方式です。問題数は50問、試験時間は100分で、100点満点中70点以上の得点で合格となります。(2点×50問)

実技試験は記述式の論述試験と、ロールプレイと口頭試問による面接から構成されます。論述と面接を合わせて、150点満点で90点以上の得点で合格となります。

試験に合格したあとは、「キャリアコンサルタント名簿」への登録手続きが必要です。登録が完了することで、初めて正式に「キャリアコンサルタント」と名乗ることができるようになります。

働きながらキャリアコンサルタントを資格取得できる理由

ここでは働きながらキャリアコンサルタントを取得できる理由について、具体的に解説します。

社会人が選びやすい学習スタイル(週末・夜間・オンライン)

まずキャリアコンサルタント養成講座の多くは、働く社会人を想定した柔軟なスケジュールで開講されていることが大きな理由です。

平日の夜間や週末に通学できるコース、通学が難しい人のためのオンライン講座、さらに一部は録画視聴にも対応しており、シフト制の職種や育児中の人でも続けやすい環境が整っています。受講する際は自身の生活スタイルに合わせた無理のないコースを選ぶことが大切です。

また、社会人の受講者比率が高いスクールほど、カリキュラムやサポート体制が充実しており、修了率・合格率ともに安定しています。

実務経験がある場合は独学のみで受験可能

すでに一定の実務経験がある人は、キャリアコンサルタント養成講座を受講せずに国家試験を受けることが可能です。具体的には、キャリア形成支援の実務経験が通算3年以上あれば、試験機関に事前申請を行うことで、受験資格を得ることが可能です。

この場合、キャリアコンサルタント養成講座を受講する必要がないので、資格取得を目指しやすくなります。

ただし、試験では理論・倫理・法律など専門知識も求められ、また論述や面接ではカウンセリングスキルも評価されるため、独学で合格を目指すには相応の準備が必要です。キャリアコンサルタント養成講座に比べるとコストを抑えられる一方で、自分でスケジューリングや対策を綿密に行う必要があります。

働きながら資格取得する際に注意すべきポイント

ここでは働きながらキャリアコンサルタント資格を目指す際に注意したい、4つのポイントを紹介します。

やりたいことと合致するか

まず一番重要なポイントが、「キャリアコンサルタントという仕事が自分のやりたいことに本当に合っているか」です。

社会人を前提としたコースが多いとはいえ、養成講習の総時間数は150時間を超えます。試験勉強も必要ですし、片手間で受けてみようと受講するには、負担が大きいのも確かです。

資格取得が目的になってしまわないよう、なぜ取りたいのか、どんな場面で活かしたいのかを整理しておくことが大切です。

勉強時間を確保できそうか

働きながらキャリアコンサルタント講座を受講する場合、平日夜や休日にまとまった学習時間を取れるかが鍵となります。

講座自体の拘束時間に加えて、復習や課題、試験対策の時間も必要です。無理なく継続できるスケジュールを組めるか、自分の生活リズムを見直しながら事前に確認しておきましょう。

サポート体制は自分に合っているか

キャリアコンサルタント養成講座を選ぶ際は、学習中・修了後のサポート体制も大切です。

質問対応の有無やオンライン学習のフォロー、試験対策資料の提供、修了後の進路支援など、自分が必要とするサポートが含まれているかを必ずチェックしましょう。ひとりで学習を進めるのが不安な人は、フォロー体制の手厚いスクールを選ぶと安心です。

学費は払えるか

講座費用は決して安くなく、一般的に30万から50万円程度の費用がかかります。

さらに試験料や登録費用、更新費用なども含めると、トータルではかなりの金額になります。経済的な負担を減らすためには、教育訓練給付制度などの活用も含めて、事前に費用面の計画を立てておく必要があります。

キャリアコンサルタント養成講座の学習スタイルと選び方

働きながら資格取得を目指す場合、自分のライフスタイルに合ったキャリアコンサルタント養成講座を選ぶことは重要です。ここではキャリアコンサルタント養成講座の学習スタイルと選び方について解説します。

通学/通信/オンライン講座の比較

キャリアコンサルタント養成講座には、大きく「通学型」「通信(オンライン)型」「ハイブリッド型」があります。

通学型は直接指導が受けられる反面、拘束時間が長く通学の負担があるため、時間に余裕のある人やスクールが通える距離にある方に向いています。一方、通信型やオンライン講座は、在宅で受講できる柔軟性があり、働きながらの受講にも適していますが、勉強時間は自分で確保してやらなければいけないので、スケジュール管理能力が必要です。

最近では、Zoomを使った双方向オンライン授業や、録画講義とリアルタイム指導を組み合わせた講座など、形式が多様化しています。自分にとって無理なく継続できるかを考えて、選びましょう。

受講期間と学習ペース

一般的なキャリアコンサルタント養成講座の受講期間は、2か月から6か月とさまざまです。

平日夜や土日を使った集中カリキュラムを組んでいるところもあり、2ヶ月弱の短期で一気に受講するタイプや、ゆるやかに学びながら半年かけて受講するタイプなどがあります。

仕事や家事、育児などとの両立を考えたときに、自分にとってストレスになりにくい学習ペースを提供しているかどうかを確認することが大切です。どの受講期間のコースを選ぶかは、挫折せずに最後までやり遂げられるかに大きく関わってきます。一度自身の生活スケジュールにあてはめてしっかり考えてみましょう。

修了後の試験合格率やサポート体制も要確認

修了しても試験に合格できなければ、資格は得られません。そのため、講座の「修了率」だけでなく「試験合格率」も確認するのがおすすめです。

また、試験対策講座の有無、模擬試験、面接練習、個別フォローといったサポート体制が整っているかも重要です。通学の場合、質問があればすぐに講師に質問ができますが、通信の場合はサポート体制は事前に確認する必要があるでしょう。

さらに、資格取得後に転職を考えている場合は、就職・転職支援があるかどうかも大きなポイントになります。

キャリアコンサルタント養成講座を受講する際の支援制度

キャリアコンサルタント養成講座は決して安価な投資ではありませんが、国の制度をうまく活用すれば、受講費用の負担を大きく軽減することが可能です。代表的なのが「専門実践教育訓練給付制度」です。

この制度は、一定の条件を満たす社会人が対象で、指定講座を受講・修了した場合、受講費用の最大80%(上限64万円まで)が給付される制度です。

給付を受けるためには、受講前にハローワークでの事前手続きが必要です。また、給付対象となる講座であるかどうかの確認も重要なポイントとなります。キャリアコンサルタント養成講座はほとんどが対象講座となりますが、念の為確認するようにしましょう。

※教育訓練給付金は講座の受講後に給付されます。受講料など、前払いが必要な料金に充てることはできないため注意しましょう。

このほか、スクール独自の分割払い制度や教育ローンを利用する方法もあります。費用面の不安がある場合も、制度や支援を活用することで受講が可能です。不安な方は一度スクールに相談すると良いでしょう。

まとめ:働きながらでもキャリアコンサルタント資格は目指せる

キャリアコンサルタントは、社会人としての経験を活かしながら取得できる国家資格です。キャリアコンサルタント養成講座は夜間・週末・オンラインなど柔軟なスタイルが用意されており、忙しいビジネスパーソンや子育て中の方でも学びやすい設計になっています。

また、教育訓練給付制度などの支援制度を活用すれば、費用面のハードルもぐっと下がります。講座の選び方やスケジュール管理を工夫して、無理なく資格取得を目指しましょう。

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