キャリアコンサルタントは仕事がない?実態と原因から見る就職先と成功のコツ

キャリアコンサルタントは仕事がない?実態と原因から見る就職先と成功のコツ

更新日: 2026/05/18

はじめに

キャリア支援の仕事を志し、資格取得を目指しているなかで、「キャリアコンサルタントは仕事がない」といった声を見かけ、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、キャリアコンサルタントの仕事の実態や、「仕事がない」と言われる理由、就職先などを解説します。

資格取得を検討している方はもちろん、すでに資格を持ちながら仕事に悩んでいる方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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キャリアコンサルタントは仕事がないといわれるのは本当?

結論からいうと、「キャリアコンサルタントは仕事がない」というのは一面的な見方であり、実態とはやや異なります。

ここでは、キャリアコンサルタントの仕事の実態について見ていきましょう。

キャリアコンサルタントとしての仕事はある

2023年の労働政策研究・研修機構のデータによると、キャリアコンサルタント資格保有者のうち、実際に活動している人は半数以上にのぼります。

キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査

直近1年間の活動頻度では、「ほぼ毎日活動している」人が28.4%と約3割を占めています。
さらに、「不定期に活動している」人も17.5%存在しており、一定数が何らかの形でキャリアコンサルティング業務に関わっていることが分かります。

また、「不定期」や「週数回程度」といった比較的柔軟な関わり方をしている人も多く、副業・兼業としてキャリアコンサルティングを行っているケースも少なくありません。

適切な方法で経験を積み、活動の幅を広げていくことで、継続的に仕事を得ている人も多いのが現状です。

参考:;第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査

キャリアコンサルタントは「仕事がない」と言われる理由

キャリアコンサルタントには一定の需要があるにもかかわらず、「仕事がない」と言われる理由について見ていきましょう。

仕事のチャンスを得にくい

キャリアコンサルタント資格は国家資格ではあるものの、「業務独占資格」ではありません。
つまり、資格がなくても類似の相談業務を行うことが可能であり、資格保有者だけが仕事を独占できるわけではないのです。

そのため、資格を取得しただけでは仕事の機会が自動的に増えるとは限りません。

さらに、企業や教育機関では実務経験が重視される傾向があります。
面談経験や人材業界での実績がある人材が優遇されるため、資格のみでの差別化が難しく、結果としてチャンスを得にくいと感じてしまうのです。

求人数が少なく未経験者の応募が難しい

キャリアコンサルタントの求人は、営業職や事務職といった一般職と比較すると数が限られています。
特に正社員としての募集は少なく、契約社員や非常勤、業務委託といった形態が中心です。

そのため、安定した雇用を希望する人にとっては、選択肢が狭いと感じられるでしょう。

また、多くの求人で「経験者優遇」や「実務経験必須」といった条件が設定されています。
未経験者が応募できる求人が限定され、市場への参入ハードルが高くなっている点も「仕事がない」と言われる一因です。

実務経験や人脈が重視される業界

キャリアコンサルタントの業界では、求人サイトに掲載されない「非公開案件」や紹介ベースの仕事も多く存在します。

特に企業内研修の講師や個別面談の依頼などは、過去の実績や信頼関係をもとに依頼されるケースが一般的です。

資格を取得したばかりで実績や人脈がない場合、仕事につながる機会が限られてしまいます。
逆に言えば、経験を積み、人とのつながりを広げていくことで案件が増える可能性も高く、実務経験と人脈の両方が重要とされる業界だといえるでしょう。

キャリアコンサルタントの就職先と活躍の場

キャリアコンサルタントは実際には多様なフィールドで活躍しています。
ただし、正社員として一つの組織に所属するケースだけでなく、非常勤や業務委託、副業といった形態も多いのが特徴です。

ここでは、2023年に行われた「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」をもとに、主な就職先と働き方について整理します。

企業内(人事・研修)

キャリアコンサルタントの代表的な活躍の場は、企業内の人事部門です。
全体の約30%が企業内で活動しており、社員のキャリア面談や人材育成、キャリア研修の企画・実施などを担当します。
近年は人材定着やエンゲージメント向上の観点から、社内キャリア支援の重要性が高まっています。

企業に所属する場合、比較的安定した雇用形態で働ける点が魅力です。
一方で、キャリアコンサルタント専任ではなく、人事業務と兼任するケースも多く、幅広い知識や実務対応力が求められます。

大学・専門学校

大学や専門学校のキャリアセンターでも、キャリアコンサルタントの需要があります。
学生の就職相談やキャリア指導、面接対策などを行う役割で、16%の方が教育機関で活動しています。
若年層のキャリア支援に関わりたい方にとっては魅力的な分野です。

ただし、常勤ポストは限られており、非常勤や契約職員としての採用が多い傾向があります。
採用時には学生支援の経験や就職支援の実績が重視されるため、教育分野での経験があると有利です。

ハローワーク・自治体

公的機関であるハローワークや自治体でも、キャリアコンサルタントは重要な役割を担っています。
求職者に対する職業相談や就職支援、職業訓練の案内などを行い、全体の11%がこの分野で活動しています。

ただし、雇用形態は非常勤や任期付きの契約が多く、長期的な安定性という点では課題もあります。
それでも公共性の高い仕事であり、幅広い年代・背景の相談者と関われる点は大きなやりがいといえるでしょう。

独立・フリーランス

キャリアコンサルタントとして独立し、フリーランスで活動する人も一定数存在します。
企業研修の講師、個別キャリア相談、セミナー運営などを行います。

自由度が高く、自分の専門性を活かしやすい反面、安定した収入を得るには営業力やブランディング力が不可欠です。
特に実績が少ない初期段階では、副業としてスタートするケースが一般的です。

専業と副業の割合

キャリアコンサルタントの働き方は多様化しており、副業・複業型が主流となっています。
調査によると、副業や複業として活動している人は全体の60%を占め、専業として働く人は約40%にとどまります。

このように、キャリアコンサルタントは「一つの仕事として専業で行うもの」というよりも、本業と組み合わせて活動するケースが一般的です。
そのため、「仕事がない」と感じる背景には、専業前提で考えていることも一因といえるでしょう。

キャリアコンサルタントの年収

キャリアコンサルタントの年収は、働き方や経験、活動領域によって異なるのが特徴です。
企業に所属する場合と、フリーランスや副業で活動する場合では収入構造が異なるため、一概に平均年収を示すのが難しい職種でもあります。

第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」を見ると、年収帯として最も多いのは「300〜400万円未満」で全体の16.5%を占めています。
一方で、「600万円〜700万円未満」の層も8%存在し、中には800万円以上の高収入を得ている人もいます。

このように、キャリアコンサルタントの年収は経験・スキル・働き方によって大きく左右されます。
安定した収入を目指す場合は、企業内でのキャリア形成や専門分野の確立などの戦略が重要です。

キャリアコンサルタントの年収については「キャリアコンサルタントの年収は?」でも解説されていますので、ぜひ参考にしてください。

キャリアコンサルタントの仕事はきつい?

キャリアコンサルタントは、人の人生や働き方に深く関わる専門職であり、やりがいが大きい仕事です。
しかし、相談者の悩みが複雑化している現代においては、高い専門性と精神的なタフさが求められる仕事です。

ただし、負担を上回る価値や魅力を感じている人も多く、適性や働き方によって評価が分かれる職種といえるでしょう。

プレッシャーがあるがやりがいのある仕事

キャリアコンサルタントは、相談者のキャリアや人生の選択に影響を与える重要な役割を担います。
そのため、一つひとつの面談に責任が伴い、プレッシャーを感じることもあります。
しかし、その分、相談者が前向きに一歩を踏み出せたときの達成感や充実感はとても大きいです。

また、個人のキャリア形成を支援することは、社会全体の生産性向上や人材活用にもつながる意義の高い仕事です。
「人の役に立ちたい」「成長を支援したい」と考える方にとっては、大きなやりがいを感じられる職種といえるでしょう。

キャリアコンサルタントの仕事内容

キャリアコンサルタントの主な仕事内容は、個別面談を通じて相談者の課題や希望を整理し、キャリア形成を支援することです。
具体的には、自己分析のサポート、職業選択のアドバイス、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策などが挙げられます。

また、企業内では社員のキャリア面談や人材育成研修の企画・実施を担当することもあります。
詳しい業務内容については、「キャリアコンサルタントの仕事内容は?」でも解説していますので、あわせてご覧ください。

仕事がきついと感じるポイント

キャリアコンサルタントが「きつい」と感じる主な要因は、精神的な負荷の大きさです。相談者の中には、転職活動の不安や人間関係の悩み、将来への漠然とした不安など、深刻な課題を抱えているケースも少なくありません。

また、就職や職場定着といった成果が求められる場面では、結果に対するプレッシャーも生じます。相談者の状況によっては思うような結果につながらないこともあり、試行錯誤を重ねる必要があります。

このように、専門性だけでなく、継続的に向き合う姿勢やストレスマネジメント力も重要となる仕事です。

キャリアコンサルタントの仕事の探し方

キャリアコンサルタントとして働くためには、資格取得後の「仕事の探し方」が重要です。

複数の手段を組み合わせて、前向きにチャンスをつかんでいきましょう。

求人サイト・転職エージェントの活用

まず基本となるのが、求人サイトや転職エージェントの活用です。キャリアコンサルタントの求人は企業の人事職やキャリア支援関連のポジションとして掲載されることがあります。特に人材業界に特化した転職エージェントを利用することで、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。

また、「キャリアアドバイザー」「人材コーディネーター」など関連職種も視野に入れることで、実務経験を積むチャンスを広げられるでしょう。

人脈・紹介で仕事を得る

キャリアコンサルタント業界では、人脈や紹介による仕事獲得も可能です。企業研修の講師や個別面談の案件は、過去の実績や信頼関係をもとに依頼されるケースが多く、求人として表に出ないこともあります。

そのため、勉強会やセミナー、業界コミュニティに積極的に参加し、横のつながりを広げることが大切です。少しずつ実績を作ることで、次の仕事につながる可能性が高まります。

副業やボランティアから実務経験を積む

未経験の場合は、副業やボランティアからスタートするのも有効な方法です。無料相談やキャリア支援団体での活動を通じて、面談経験を積むことで、自身のスキル向上にもつながります。

最初は報酬が少なくても、経験を積み重ねることで、徐々に有料案件へとステップアップしていくことも可能です。

大学や自治体の非常勤求人を探す

大学や自治体では、キャリアコンサルタントの非常勤求人が定期的に公募されています。キャリアセンター職員や就労支援員などのポジションで、任期付きの契約が多いのが特徴です。

大学や自治体の求人は、各機関の公式サイトや公的な求人情報で募集されることが多いため、定期的にチェックすることが必要です。任期付きであっても、実務経験を積む貴重な機会となり、その後のキャリア形成に大きく役立ちます。

キャリアコンサルタントとして仕事がない人の改善策

キャリアコンサルタントの資格を取得した後は、継続的な自己研鑽と市場に合わせた行動が必要です。

ここでは、実際に仕事につなげるための具体的な改善策を解説します。

継続的な学習とスキルアップをする

キャリアコンサルタント資格はあくまでスタートラインであり、取得後の学習が重要です。心理学やカウンセリング技法、労働市場に関する知識などを継続的にアップデートすることで、相談の質を高めることができます。

また、面談スキルや傾聴力といった実践的な能力は、経験と学習の積み重ねによって向上します。こうしたスキルの向上は、クライアントからの信頼獲得につながり、仕事の機会を増やすことにも繋がるでしょう。

専門分野を持って市場価値を高める

キャリアコンサルタントとして差別化を図るためには、専門分野を持つことがおすすめです。例えば、IT業界に特化した転職支援、女性のキャリア支援、若年層や学生向けの就職支援など、特定の領域に強みを持つことで、市場価値を高めることができます。

自身のこれまでの職務経験と掛け合わせることで、独自性のあるキャリア支援が可能になります。戦略的に分野を選び、自身の強みを明確に打ち出すことが、安定した仕事につながるポイントです。

実績を積極的に作って信頼性を上げる

キャリアコンサルタントとして仕事を得るためには、実績を作っていくことが大切です。初期段階では無料相談や低価格でのサービス提供を行い、実績を積み重ねていくことがおすすめです。

さらに、SNSやブログを活用して活動内容や成果を発信することで、自身の専門性や実績を広くアピールできます。相談者の声や支援事例を公開することで信頼性が高まり、紹介や新規案件の獲得につながる可能性も高まります。

継続的な発信と実績の積み上げが、安定したキャリア形成に役立つでしょう。

キャリアコンサルタントの将来性

キャリアコンサルタントは需要の拡大が期待されている職種です。

社会環境や働き方の変化により、個人のキャリア形成を支援する専門家の重要性は今後さらに高まっていくと考えられます。
キャリアコンサルタントの将来性について詳しくは、「キャリアコンサルタントの将来性は高い!?需要が増えている理由を一挙解説!」をぜひご覧ください。

キャリア自律による需要増加

近年、企業に依存せず自らキャリアを主体的に築く「キャリア自律」の考え方が広がっています。終身雇用の見直しや転職の一般化により、個人が自分の強みや価値観を理解し、適切なキャリア選択を行う必要性が高まっているのです。

こうした背景から、企業内でのキャリア面談の導入や、個人向けのキャリア相談サービスの拡大など、活躍の場は確実に広がっています。

働き方の多様化によるニーズ

テレワークやフレックスタイム制、副業・兼業の普及などにより、働き方は大きく多様化しています。働き方の多様化により「どのようにキャリアを築くべきか分からない」「複数の仕事をどう両立するか」といった新たな悩みも増えています。

このような状況において、個々の状況に応じたキャリア支援を行えるキャリアコンサルタントのニーズは今後も高まるでしょう。

まとめ

キャリアコンサルタントは「仕事がない」と言われることがありますが、実際には半数以上の有資格者が何らかの形で活動しており、副業や複業を含めれば活躍の場は確実にあります。

今後はキャリア自律の考え方の浸透や働き方の多様化により、キャリア支援のニーズはさらに高まっていくと考えられます。そのため、継続的なスキルアップと戦略的な活動を行うことで、長期的に活躍できる可能性は十分にある職種といえるでしょう。

キャリアコンサルタントの資格取得を検討している方も、すでに資格を持っている方も、自分に合った働き方を見つけ、これからの一歩を踏み出してみてください。

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